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相場のヒント ピックアップ

第4回 トレンドラインで押し目買いポイントを探る方法

テクニカル分析は値動きをもとに判断するので、ファンダメンタル分析に比べると判断がとてもシンプルです。

株価はすべての事象を織り込んでいることがテクニカル分析の根拠なのですが、単なる値動きで判断することに抵抗がある場合もあると思います。

しかし、複雑で難しい問題を結論が出るまで分析するには、時間がいくらあっても足りません。

日経平均は今週の高値更新で「きれいな上昇トレンド」が出来上がっていますから、テクニカル分析のシンプルな判断を重視しても良いのではないかと思います。

最もシンプルな上昇トレンドの定義は、「高値と安値を切り上げる」ことです。

上記は日経平均の週足チャートですが、今週の上昇で高値を明確に更新して「高値と安値を切り上げ」ていますから、誰が見てもわかりやすい上昇トレンド型です。

ただし、上昇トレンドがはっきりすればするほど株価が高くなるので、高値つかみを避けようとして外部環境と比較したくなるはずです。

いいかえると、ある程度の経験を積んだ投資家ならば、自然にテクニカルとファンダメンタルの折り合いをつけようとしているといえます。上昇トレンドだから買いといっても、グングン上昇している高値を買うのは躊躇するはずです。

しかし、弱気のファンダメンタル派が多いのであれば、そもそも「高値と安値を切り上げる」上昇トレンドになっていないはずです。

このような相場環境になったとき、高値を追いかけたくないが、上昇トレンドには乗りたいと考えたときの投資スタンスが「押し目買い」です。

押し目買いをするときによく使われるのが「トレンドライン」です。投資家の主観で引いて使うもので正解はないのですが、上昇トレンドの定義を元に考えると「高値を更新したとき=上昇トレンドが確定したとき」に、「安値2点にラインを引く=切り上げを確認」して3点目を狙うのがシンプルで使いやすい方法だと考えられます。

日経平均は高値と安値を切り上げたので、直近安値2点に対してトレンドラインを引くと、こんな感じになります。

安値2点の延長線上の3点目を待つことが、押し目買いの基本ですから、週足ベースの少し大きめの押し目買いはまだ少し先だと考えられます。

ただし、週足チャートの大きな傾向ではなく、日足チャートの細かい傾向に落としていくと、別の押し目買いタイミングが見つかります。

また、トレンドラインは基点をどこに置くかで大きく変わります。今回引いたトレンドラインではなく、日経平均の2016年の15000円割れの安値を基点にして引いた方がよいとするケースもあると思います。

しかしながら、どちらのトレンドラインが正しいかを決めるよりも、大まかな傾向を知って売買判断に役立てるのがトレンドラインの役目だと考えています。

トレンドラインを買い値や売り値を決めるポイントに使おうとすると細かく、正確に引きたくなるのですが、トレンドが変わる判断基準は「高値と安値を切り上げなくなったとき」と考えると、トレンドラインにこだわるよりも、高値や安値のポイントを重視した方がよいと思われます。

上昇後の押し目買いタイミングは、調整幅だけでなく、調整した日柄も重要です。トレンドラインを引くことで調整したときの日柄の判断に使えますから、押し目を「待つ」ためのラインと考えると、だいたいのラインでも十分使えるものになるといえます。
 

目次

第1回 今こそ知りたい「ブレイクアウト手法」の考え方
第2回 高値を買う基本は「ダウ理論」にある
第3回 日経平均を使ったダウ理論と高値ブレイクアウトの考え方
第4回 トレンドラインで押し目買いポイントを探る方法
第5回 上昇トレンド中の調整局面を基準にした、押し目買いの考え方
第6回 押し目買いは2通り?自分に合った戦略を使い分けよう
第7回 天井を示すローソク足を知っておこう
第8回 「頭と尻尾はくれてやれ」をトレードに活用するには?
第9回 心理的な節目の意味を知って投資に役立てよう
第10回 心理的な節目を売買に活かすなら?
第11回 知っておきたい「騰落レシオ」
第12回 「騰落レシオ」の意味と傾向をおさらい
第13回 「中段保ち合い」のチャートパターンとは?
第14回 「中段保ち合い」の代表的なチャートパターンとは?
第15回 「ボリンジャーバンド」に見る、強いトレンドを示す動き
第16回 波動をもとに高値目処を探す「N計算、V計算、E計算」とは?
第17回 高値を更新したら注目したいロール・リバーサルの動きとは?
第18回 移動平均線の組合せで何がわかるのか?

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